◇No.7

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働きすぎた七夕。田舎にいた頃は、タクシーの種類なんて、三重交通くらいしかなかった。ところがこっちは覚えきれないほど沢山の種類があり、最近では通称「コタク」の個人タクシーが車も運転も心地よい事を知る。今夜の運転手さん、はじめはムスッとしていて全然会話しないタイプかと思いきや、私が一言話しかけたとたん話す話す…信号で車停まっても口停まらず。滑舌はおののくほどよく廻り、シャキっと背筋も伸びたいい男であるが、もう年金をもらっているお年頃。昔話をし始めたら、昔がはるか昔までありすぎて、話が止まらなくなってしまったんだろう。---高校を卒業して那覇で猟師や船荷の管理をし数年、昭和38年に沖縄から東京へ出てきて三菱運輸で運転手をし、それから福岡へ行きトラックの運転手をし、また東京へ戻ってきてタクシーの運転手をしており、年金の金額まで--- おじいちゃん、またいつか青山から乗るよ。(05/07/07)

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たとえどんな家庭環境を抱えており、どんな借金を抱えており、体にどんな障害を持っていたとしても、それを判断基準には出来ない。打算の効かない損な生き方かもしれないけれど、抱きしめていたいものがあると思う。
(05/07/02)

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10年も一人暮らしをしているからか、他人の声が響くというのは、切実さも一入である。生活をする上でいやがおうでも耳に入ってきてしまう「声」。毎日を送るのに、結構重要なポイントであるのかもしれない。人の好みが千差万別の様に、声の好みも千差万別だと思う。仕事をしながら背中越しに耳にする声、電話から聞こえてくる声、飲みながら話す声…好きな声だと、話の内容など面白くなくても全然構わないのが不思議だ。(05/07/01)

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今年も青山高原では、天の川が見れるのかな。河芸マリーナの夜光虫の季節は、もう終わっただろうか…。(05/06/30)

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命を粗末にしている感が否めない。もうどうなってもいいやって気持ちが、心のどこかに横臥してる。人間、愛がないと生きられないって、こういう事なのかな。他者愛にしろ、自己愛にしろ、寿命は愛の分だけ縮まったり延びたりするものなのかもしれない。
(05/06/29)

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東京は青山の、青い街と赤い豆粒ランプ。青い色した街はとても綺麗だ。青が濃紺に変わった頃、雨はあがった。行き交う沢山の靴が水溜りを蹴散らしている。水溜りをよけた瞬間、すれ違う人の肩に少しぶつかる。
(05/06/23)

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眠れない夜の合間に観た。大道芸人と失明しかけた画家の激情と浮浪生活。ポンヌフの橋の上での生活、橋好きの私にとっては一度くらいは経験してみたい気もしないでもないような、したくはないような、複雑な後味。橋は、大好き。(05/06/21)

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人間の良さと悪さを痛いほど感じる今日この頃。一度しかない人生、出来ることなら、ある程度は、人間の良さを感じる場で、時間を過ごしたい。願わくば、善良な人となるべく関わっていたい。
(05/06/20)

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あの4日間で感じた幸せは、恋愛同様、あの時間にしかと存在するのだとおもう。私の音を聴きに来てくれた、すべての方に心から感謝いたします。この気持ちを言い尽くせないけれど、本当に、ありがとうございました。
(05/06/15)

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歌いに行くというより、出会えてよかったって感謝しに行きたい。
(05/06/08)

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