◇No.36
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パスカルさんから音楽会のお誘いを頂いた。あのお国の方々は本当にホームパーティ好きだなぁ。問題は…日本語教師のバイトが始まっている日程であること。
今週末はちい散歩がスペシャルだった。地井さん本当に好き。ベスト5には入る!笑顔が可愛いだけじゃなくて、歌も意外とうまいんですよ、声がいいからね。
(11/10/02)

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すっかりとある旅もののPodcastのパーソナリティのファンになってしまった。世界中の色んな知識の引き出しがいくらでも出て来る感じで、最初は1番組が1時間て長過ぎる!って思っていたのが、最近は毎日聴いているからいつか過去分を全部聴き終わってしまったら次が待ちきれないだろうなぁと言う状態になっている。
今日は東南アジアのご飯を作った。
(11/09/29)

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上海ルージュを観た。目線や人の目の動きが特徴的な映画だった。チャンイーモウだなぁと思った。コンリーはやっぱり芯があるけどそれは一本通っているが故にぽきっと折れてしまいそうな孤高の王妃って感じだ。紅…紅…紅…… いつの間にかすっかり好きな色になった。
最初に観たのは確か、何年も前の航空機の中でだった。
(11/09/26)

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改めて、台風ってすごい威力なんだなぁ。交通機関の麻痺はともかく、アスファルトにものすごい量の葉っぱや枝が散らばっていた。緑の匂いが立ち込めていた。都会でこのにおいを嗅ぐとは驚きだった。
(11/09/22)

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週末はバッファローレコードのダグラスさんのDJに顔を出した。いい音楽ばかりできりがなかった。

父親の居た会社がサイバー攻撃を受けたとマスコミを騒がせている。かの国は専属の軍がかなり先進している訳で、いざもっと本格的なサイバー戦争になったら日本企業などひとたまりもない気がする。この島は温室、中に居さえすれば自然災害と原発以外はまだまだ平和そのもの。どうなってゆくかな、先進衰退国、日本。
(11/09/21)

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昨日作った竜田
揚げが天才的に美味しかった!
来月から仕事の合間に日本語教師をする。(11/09/14)

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早速ユーユーさんの弟さんからFacebookで友達リクエストがきた。律儀だなぁ。彼の日本での写真を見ていたら、オープンカフェで4人が歌詞を囲んで、ギター弾いた瞬間を思い出した。待ち合わせの時の電話の声のでかさと迫力にびっくりしたけど、笑。その後ご飯を食べに行って、iPhoneで代わりばんこに音楽を聴いた。同じ大学出身のエヴァー航空のパイロットをしているフーチェさんの存在に気付いただろうか。またタートンが空港で、自分がいつも乗るのはちょっと高いけどエヴァー航空だエアチャイナは危ないからねと言って笑ったのを思い出した。これからエアチャイナに乗ろうとしている私に向かって。もちろん抗議いたしましたとも、けしからん


どうして彼等はあんなにかっこいい生き方が出来るんだろう。私は自分自身がかっこいいと思える生き方をしているだろうか。日常に謀殺され続けていないか?
まずは物質文明からの脱却かな…。

蘇州がなんと冬まで4ヶ月も私を待ってくれている。人の一生の時間は限られている。行くべきか?でも一向に腰が上がらない。今そこに私の想いがない。行けば長年かけて想いが生まれる事も分かってはいるけれど。想いのない土地はただの土地。シンガポールの時と同じ過ちを繰り返してはならないと思う。そういう意味では私は今の土地に想いがどの程度あるのか?
しかし想いがあればいいってもんでもない。お金が無ければお話にならない。何がどこまで凌駕するかだなぁと、つくづく思う。
(11/09/12)

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昨日は北京から帰って来た友人とさんざん豪遊した。タイフェアに行って昼間っからシンハービールを飲んだり中華街で水餃子を食べたり。

いつもの様にユーユーさんにお返事を書いていた。台北のとある業界の事情について。弟さんから連絡をもらえるとの事。弟さんの彼女さんも元気にしているかなぁ。私と目と鼻の先の職場だったけれど…弟さんが台北に帰ったという事は、きっと彼女も…。来月ユーユーさんとお茶する時に聞いてみようと思う。本当にシュールで素敵な人達。

そうこうしていたらスロベニア人のクレメンさんというクラシックギターをされる翻訳家からさすが完璧な英語のメールが届いた。普段はスロベニア語だろうし、ドイツ語とハンガリー語もある程度は分かるであろう国だ。あるプロジェクトを計画していると言う。日本語を使うから手伝ってほしいと。はて、どんな計画だろう…。

タートンからもメールが来た。イーランに荷物を取りに行ったと…。まだ日本にいた頃の、上野公園でのなぞなぞをおさらいした。絶対沈まない船がある…"What's the ship?" ---friend-ship.
(11/09/11)

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いつだったか無人島に1枚だけCDを持って行けるとしたら何を持って行く?って言う話をした。
今は当時これかなぁって言っていた物と別の物を持って行く事になる。なんで当時これを思い起こせなかったんだろう。私にとって、これ以上の物は無いのに。これしかないのに。

『あのジャケはずるい思うわ』会話が甦る。70年代終盤の作品。最高にいい音楽。少し右方向を見やるとそのジャケはあった。これくらいの灯りのもとで、つるつるさくさくと果物ナイフは踊る様に動いて、私の前にはホットラムが半透明の湯気を昇らせていた。

形あるもの無いもの含めて沢山のものをもらった。飛行機の左舷灯みたいに、機材の小さな赤い光が乱視に任せて冴えた尾を細く長く伸ばしていた。生地から少し油の匂いがして、木の椅子やテーブルが呼吸をして、空間には音が涼やかに暖かく膨らんでそこにある多くのものを包み込んでいた。

ほどなくして窓とブラインドの隙間から朝陽が差し込んで、繊細な美しさを少しずつ剥ぎ取りながら、漂う埃はそろそろ街が動き出す事を点より細かな無表情でもって知らせて来た。でも蝋燭の灯る静かな夜はまたすぐにやってきては繰り返され、あの頃は、いつか今みたいな日が来るだなんて思いもしなかった。
まるで考えもしなかった。
(11/09/07)

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日本語は「借りる」意の単語は1つだけど、中国語では同じ借りるでも有料と無料の2種類ある。お手洗いとトイレと便所はそれぞれの言い方の品のレベルに見合った中国語がちゃんと3つあるけれど、台所とキッチンと厨房は中国語では1つしかない。面白い。

さて日付が変わった頃、突然+866からの着信…台北から電話がかかってきた。初めて最初から最後まで中国語で会話した。進歩した気がする!『ニーチェンリーハイア(あなたすごいよ)』って言ってもらった、笑。言葉の事じゃなくて、ギター弾いて歌を唱う事に関してそう言われただけだけど…。あの時のお茶もう飲んだ?って言うから、実はまだ飲んでないんだけど(ごめん)、美味しいよ〜ありがとうと言っておいた。
「これ国際電話だよね、たぶんすごい高いからもう切った方がいいよ」と言ったら、分かったおやすみっていったん切ったのに、また電話かかってきて、こっち来た時は知らせるんだよ〜って事をこんこんと言い続けられた。相変わらず暖かいなぁと思った。…それにしても誰もかれもみんなスクーター持ってるんだなぁ。もうあの国へ行ってスクーターに乗らずに帰るなんて事は出来ない感じだ。
(11/09/06)

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おとといはクリスレアの話題がもりあがったところで帰ったな…。ジャケのマフラーを誰かが指差して、あんなマフラー売ってたら絶対俺買うわって言っていた。でもあんな虹色のマフラーを昔付き合っていた人にリクエストされて作ってあげた事がある。そのマフラーは彼と一緒に世界一周へ行ってロシア辺りで活躍したであろうけれど、その後捨てられたかもしれない、笑。ふと酔った頭でそんな事を思い出しながらふらふらと帰って来たのだ。

ユーユーさんに甘えて全部日本語でお返事を書きながら、そういえば先月の渡台は現地のドラマー、クレイさんに連絡しなかったんだと言う事に気がつく。エヴァキャシディの曲をひたすら流す夜。自然を感じる心に国境は無いと思う。音や声、生きている物の温度や匂いを感じる事においても同じだ。フィーリングってやつは、本当に人生を狂わすと思う。でも、出来る限り感じるままに生きられたら、それはそれでいい人生って言えるんではないか。そして同時にそれは意外と難しい事で、自分に正直で居たいだけであっても、いかにままならない世の中だろうとも思う。
(11/09/05)

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ヤフオクの出品や落札者への対応をしていると、あっという間に2時間くらい経っている。お金をつくるって本当に大変だ。


土曜に久しぶりに飲みに行った。一緒に飲んだ方は、息子さんを事故で亡くされている。お互い思い出すのは今は亡き人。飲み屋の壁に、同じ様な頭をした同じ名前の方の写真。偶然にしては出来過ぎた、散りばめられたサイン。同じキャンドルホルダーと、リッキーリージョーンズの浪漫のジャケ。
(11/09/04)

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香港のアランに返事を書いた。前置詞が一個足らなかった。何年か前にfull moonをfool moonとありえないタイポをやらかしてしばらく言い続けられた事を思い出した。
(11/09/02)

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ライさんご家族のところに礼物が無事到着したそうだ。今朝Skypeで連絡があって、とても嬉しそうだった。息子さん達が『ヨーズーアーメイシャーツーシェマシーホウライア?(ありこ姉さんは今度いつくるの?)』って言ってたそうな。可愛いなぁ。

何年ぶりだろう、私の中での通称"香港のアラン"が生きていた。台中のアランとは全く似ても似つかない別人の。「なんで連絡しなかった?なんで台北へ行った?」と。彼の地元で会うとどんな感じなんだろう。ニューヨークに8年居て、今もイギリスや香港やアメリカ、世界中を飛び回るダークホース。信用など全くしていなかったというのに、当時あんなに心を許せた自分を改めて考える。シンガポールへ行った時から歯車は狂っていた。
チムサチョイのスポーツバー、最初に飲んだ時、2回目に飲んだ時、3回目…瞬間瞬間の雰囲気や出来事、やりとりはまざまざと思い出せるが、顔の造形は既に朧げ。シェンチェンに行ったのは何回目だったか。白髪増えたかな。しばし記憶の中を泳ぐ。セントラルの地下鉄。PCのデスクトップに設定されている香港の夜景を見ながら、今もどこかに生きてるんだなと思う。

さて、EMSの追跡によれば、明日当たりトムに荷物が届くはず。日本に居た時、何かのチラシを折ってその場で作ってくれた紙の花を思い出す。ギターもうまかった。器用だよなぁと感心する。

帰りの空港でもらった。ブルーノートでのストローが、いつの間にやら竜の落とし子に形を変えていて驚いた。
無事に荷物が届きますように。
(11/08/31)

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真実は全て、ぷかぷか浮かぶ雲の上。こんなもやもやした国に生まれてしまった。何の浮き舟だろう。
見渡す地平線。遠い光はおぼろげで。細い溜息をつき、おもむろにデッキに寝転がって夜空の光を眺めた、山の上に伝う大きな煙突に腰掛けた瞬間を思い出した。
(11/08/29)

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昨天和今天我送了他礼物。
ライ家の息子さん達に、ウルトラマンの飛行機6つが入ったおもちゃと、ご家族皆さんにカステラを送った。

タートンにはオルゴールを買った。ほんとはジョウフェンの想い出もあるし、千と千尋の曲にしようと思ったんだけど、その隣のオルゴールの「君をのせて」の方がいい曲だったから、そっちにしてしまった。曲がいい方が、例えば何かつらい事があった時なんかに聴くには良さそうな気がして。

アランには今回は何も送らない事にした。そもそもが香港のアランを偲ぶ故に同じ名前の別人と仲良くなったのが間違いだったのだ。しかしいつも思うけど、日本語すごい。頭はいいんだろうなと思う。ただ、カナダに居たからって英語の文章を読む時わざわざ声に出されるとなんかイライライラ-!っときてしまう。根本的に相性が悪いのかもしれない、笑。

香港のアランは、どうしているだろう。時々は帰省していると思うけど、台北ではバッタリは会わなかった。でも似た様な顔の人をところどころで見かけた。ルーツが一緒なんだろうと思う。街のどこかでスクーター同士すれ違っていたかもしれない。

またタートンに会いたいなぁ。でも、オンラインも確認出来ずSMSの返事が遅れる時、ただそれだけで事故ったかな、生きてるんだろうかと思う。例えそうなっていたとして、空と海を越えなければお見舞いにも行けないところに私は居る。何か遠い、知り合うはずもない時空を超えた友達と知り合ってしまったような感覚。そういえば地震の時、アルファベットで変な日本語のSMSが届いたんだ。嬉しかった。でも現実と非現実の狭間に漂う感覚でもあった。あの時と似ていると思う。淋しいのに、現実感が伴わない。それがまた、淋しい。
(11/08/28)

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おやじギャグは万国共通かもしれない件。
あの国のブルーノートの壁に、ジャズのミュージシャンに混ざってなぜか一人だけ畑違いのアー写が貼ってあった。トムウェイツ。しかも、アサイラム時代の。きっとスタッフの誰かが好きなんだろう。嬉しかった。
で、トムが帰りの空港で『Tom waits.』とそれにかけてわざと言ったので、内心「あんたそれ、おやじギャグだよ…」と思ったけど、カイワンシャオと思ってなんとなくそっとしておいた。
トムウェイツ本人はそんな使い方をした事あるんだろうか。……あるんだろうな、もうかなりのおやじだし。
(11/08/25)

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今天晩上回国了。可是我想再去和有銭的話剛才搬家。

現地の3人の友人+ご家族3人と会った。本当に色んなところへ行った。スクーターに始まりスクーターに終わった。山に行って大学の音楽室に忍び込んで楽器を色々弾いて遊んで、海に行って岩山を裸足で登って、日本との縁のある人や場所、洞窟にも3箇所行って、トンネルと山と廃墟のある海の見える不思議な場所へも…薄暗くなってから小さな崖をよじ登ったので怖かったけど、なんと言って良いか、あんな不思議な空間、一生忘れられないと思う。誰もいない山の中腹、トンネルに腰掛けて夕焼けに染まる海を眺めた。蛙の種類が違うんだろう、鳴き声が日本の蛙の「ゲーコゲーコ、グルォルォゴエーッ」とは全然違って滅茶苦茶可愛い!「クルルッコロロッポコポコ…」って音も高くて思わず微笑んでしまう。街には吠える犬は殆ど居なくて、穏やかで優しい犬ばかり。古い物を大切にする文化。山を降りる時は星がもの凄く沢山見えた。オレンジの街の光も星もあんまり綺麗で、途中でバイクを停めて『じゃ、戻ろうか』って逆走しようとして笑ったりした。ブルーノートにも行って名所旧跡のいくつかと地震博物館で3D映像を観て色んなご飯をごちそうになって。スーツケースやギターもスクーターで普通に運ぶ文化。一瞬驚いて『Are you sure!?』と尻込みしたけど、ふと見回せば街の人達けっこう同じ事してた。映画をコンセプトにして建てられたアート系の建物で沢山試聴してその中で気に入った現地のCDを2枚手に入れた。円高のおかげもあり、アルバムなのに日本円にすると1枚700円そこら。一番会いたい人と真っ先に会えて最終日にまた会えたのが嬉しかった。このシチュエーションは何年ぶりかな、帰りの飛行機ではちょっと泣いた。

ひとつだけはっきりした事がある。やっぱり海外ならどこでもいいって訳じゃないんだ。行って良かったと思う。

今夜はなんだか眠れないから、ざっとこんな感じで書いたけれど、詳しくは…後日アップするか、もしくは、私の胸にしまわれます。
(11/08/21)

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行ってきます。当初の予定と違う国になってしまったけど。

今日またフランスのライブの関係者と飲んで話したけれど、パリについてはいったん仮おさえしてある航空券を手放して、帰国してから再度ゆっくり考える事にした。今夜はレコードやCDのレアな物が置いてあるいいお店をひとつ教えて頂いて嬉しかった。また一人でも行きたいと思った。

Facebookで友人に返信を書いていたら、夜中に大学の同級生で一つ歳上の消防士から初めてVipersで着信があって、1時間くらい長話をした。近況を話しながら少しまた考え事をする。

さて、恐らく明日からの国でも、ミニノートは持って行くのでここの更新は出来ます。気が向いたらね
…。(11/08/16)

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寺島君と何年ぶりかに飲んだ。仕事が終わって『ごめん遅くなって!』とメールをしたとたん、待ち合わせの時間も決めてないのに、待ち合わせをする予定の駅じゃない別の駅のエスカレーターで本当に偶然、当の本人とバッタリ会った。あれは奇跡だったとお互い心底驚いた。食べて飲んで、地元の友人の噂話や音楽などについて語っているうちにあっという間に終電がやってきた。

しょうじさんが一時帰国されて飲んだ。焼き鳥に行ってその後ちょっとセレブなバーに寄って、実験用猫の話、もちろん中国の話、餅つきの話、1泊20万のスィートルームの話、スマートフォンや放射能の話、高君の話、料理の話、さすが引き出しが多いだけあってどんな話題も出て来る。円を元に両替してもらった。これまたあっという間に時間が過ぎた。

ごくたま〜に顔を出すお店に寄り道をした。そしたら、パリでライブしない?という話が持ち上がった。オー!シャンゼリゼ!!いくぜ!サヴァ!サヴァ!マカロン、シルブプレ…と言うものの。
ああパスポートよ…!
(11/08/07)

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今日は蘇州とテレビ会議をした。井川さんという方は、曹老師に少し似ている気がした。老師の方がもうちょっと優しいけど…井川さんすごく素敵だった。


しかしテレビ会議というものはどんどん声がでかくなると思う。相手の声が途切れたり聞きづらかったりする度にどんどん自分の声ばかりがでかくなってゆく。いや、別に自分の声がでかくなったところで相手の声が聞こえ良くなる訳じゃない…分かってるんだけどついつい『すみません、ちょっと聞こえづらくて!もう一度!お願いします!』ってすごい大声が出てしまう。

今週はカオスだ。てらしま君が関東へ帰省するし、しょうじさんも日本に数日滞在する。週末には大学の先輩とも再会する。何の準備もしていないが、再来週には私が日本に居ないかもしれない。そろそろまた期限が近づいたので、パスポートを更新しようと思っているのだけれど、間に合うかなぁ。(11/08/01)







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